MESONと博報堂DYホールディングス、プロジェクト「GIBSON」を発表

2020/12/3(木)
AR/VR・各種センサーを活用し、距離を超えて人・モノ・環境をリアルタイムに相互共有可能なコミュニケーション体験を目指す
プロトタイプ開発を進め、都市、観光、イベント、コマース領域での実証実験パートナーを募集
株式会社MESON(東京都渋谷区、 代表取締役社長:梶谷健人、 以下MESON)は、 株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、 代表取締役社長:水島正幸、 以下博報堂DYホールディングス)と進めている共同研究における新たな取り組みとして、 現実世界(フィジカル空間)とサイバー空間を融合させた新たなコミュニケーション体験構築プロジェクト「GIBSON(ギブソン)」を開始しました。 AR / VRそしてRGBカメラやLiDARなどの各種センサーを活用することで、 人・モノ・環境情報がリアルタイムに相互に共有され、 物理的な距離を超えて体験の共有が可能となる、 次世代のコミュニケーションプラットフォームを構築してまいります。

■プロジェクト「GIBSON」の概要
GIBSONは、 現実世界の3Dコピーである「デジタルツイン」を用いてサイバー空間を構築することで、 そこにログインする遠隔地のVRユーザーと現実世界(フィジカル空間)のARユーザーとがあたかも同じ空間を共有しているようなコミュニケーション体験を可能にします。
また、 RGBカメラやLiDARなどのセンシング技術を用いて、 ヒト・モノ・空間の情報を相互に共有することによって、 ユーザーは現実世界、 サイバー空間どちらからでも、 リアルタイムに変化するお互いの環境コンテクストを共有しながら、 物理的距離を越えて没入度の高いコミュニケーションを取ることが可能になります。

左、
現実空間において、
ARユーザーの視点から、
遠隔地のVRユーザーのアバターがあたかも目の前に見えているイメージ 。
右、
サイバー空間において,VRユーザーの視点から、
遠隔地のARユーザーのアバターがあたかも目の前に見えているイメージ 。

左、 現実空間において、 ARユーザーの視点から、 遠隔地のVRユーザーのアバターがあたかも目の前に見えているイメージ 。 右、 サイバー空間において,VRユーザーの視点から、 遠隔地のARユーザーのアバターがあたかも目の前に見えているイメージ 。

新型コロナウィルスの世界的な蔓延によって移動の制限・自粛や、 密にならない空間の維持等、 生活者一人ひとりの生活に大きな変化が求められています。 そして観光やイベント、 コマースといった事業者にも同様に、 従来の体験価値提供の方法に変革を迫られている状況を鑑み、 遠隔地との間に新たな形でのつながりを築く体験を創造するプロジェクト「GIBSON」を始動させました。

MESONと博報堂DYホールディングスでは、 2019年よりARクラウド技術を核とした共同研究を進めております。 これまでのサービス検証から、 「サイバー空間とフィジカル空間をつなぐ技術が次世代のコミュニケーションインフラとなる」との考えをもとに、 その実証実験・社会実装の動きをさらに加速させてまいります。

2021年以降、 観光やイベント、 コマースでの活用を期待し、 2023-2025年AR/VRグラスの普及が予測される将来においてコミュニケーションインフラとなることを目指します。

■「GIBSON」デモ動画
現在GIBSONでは試験的にMESONのオフィス空間を活用した体験を開発しています。 以下がそのプロトタイプの動画となります。 

■ 実証実験パートナーの募集
MESONおよび博報堂DYホールディングスでは、 今後も様々な地域・施設等を利用した実証実験を考えており、 先行して「GIBSON」で開発を行っているプロトタイプを活用した実証実験パートナーを募集しております。 パートナー・事業にご興味ある方は以下の応募フォームよりご応募ください。
https://meson.typeform.com/to/yYdYCdJ2

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社MESON 本間 MAIL:info@meson.tokyo

<参考資料>
■「GIBSON」で開発中のプラットフォームによって可能になるコミュニケーショ
GIBSONは、 以下のユースケースを想定してプロトタイプ開発を行っています。

1. デジタルツイン上での新たな観光プログラムの開発
観光客は遠隔地からVRデバイスを用いて本プラットフォームに接続し、 サイバー空間に構築された没入感の高い観光地のデジタルツイン上を歩き回りながら、 現地にいる人ともコミュニケーションをとることができます。 ARデバイスから接続した事業者は現地に来ることができない観光客や、 その観光地に興味がある方とタッチポイントを持つことが可能になります。

2. フィジカル空間、 サイバー空間両方から参加ができるイベント・ライブ体験
遠隔地からVRデバイスを用いて本プラットフォームに接続し、 サイバー空間に構築されたライブ会場に入ることで、 イベントやライブに参加している人とコミュニケーションをとることができます。 密な空間を作ることがなく、 現地・リモート両参加者がインタラクティブに交わるイベント・ライブの開催が可能になります。

3. フィジカル店舗とECが融合した遠隔からの買い物体験
購入者は遠隔地からGIBSONのプラットフォームに接続し、 サイバー空間に構築されたショップに入ることで実際に現地のブランドスタッフと話すことや、 店頭にある商品を詳細に確認し購入することができます。 ARデバイスから接続したブランドスタッフは現地に来ることができないブランドのファンや、 潜在的なブランドのファンとタッチポイントを持つことが可能になります。

このようにGIBSONで開発を進めているコミュニケーションプラットフォームは従来フィジカル/サイバーどちら気に閉じていたサービス/ビジネスの可能性をより大きく拡張していくものと考えています。
現在、 GIBSONはプロトタイプ制作とその技術・価値検証の途上にあり、 どのような業界やユースケースにおいてユーザーに価値ある体験を提供できるかの検証を進めています。 今後も博報堂DYホールディングスともに研究を深め、 新たな体験サービスの可用性研究に取り組んでまいります。

■株式会社MESONについて
MESONは、 ARやVRなどの空間コンピューティング技術を用いて、 人類の体験、 そして可能性を拡張する企業です。 空間コンピューティング時代に欠かせないサービスをつくるべく、 様々な研究開発パートナー企業とともに、 AR時代のユースケースとUXを探求するクリエイティブスタジオ事業を展開しています。 2020年に、 世界最大のAR/VRアワードである「Auggie Award」をソフトウェア領域においては日本初として受賞致しました。
URL: https://www.meson.tokyo/

■株式会社博報堂DYホールディングスについて
株式会社博報堂DYホールディングスは東京に本社を置くマーケティングサービス企業です。 2003年に株式会社博報堂(1895年設立)、 株式会社大広(1944年設立)と株式会社読売広告社(1946年設立)が経営統合し、 共同持ち株会社として発足いたしました。  現在は、 博報堂DYホールディングス傘下に総合広告会社である「博報堂」、 「大広」、 「読売広告社」、 次世代型デジタルエージェンシーである「アイレップ」、 総合メディア事業会社である「博報堂DYメディアパートナーズ」、 「D.A.コンソ-シアム」、 戦略事業組織である「kyu」という、 7つの異なるグループがあり、 「博報堂DYグループ」としています。
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/

■ これまでの共同研究の取り組み
2019年3月29日―ARクリエイティブスタジオ事業を手がけるMESONが博報堂DYホールディングスと共同研究契約を締結
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000032228.html

2020年2月18日―最新ARグラス「NrealLight」を活用し、 空間でつながる未来のコミュニケーション体験デモ「Spatial Message」を展示 | 株式会社MESON
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000032228.html

2020年6月30日―ARクリエイティブスタジオMESONと博報堂DYホールディングス AR時代の自撮りコミュニケーションをコンセプトとした体験「mirr(ミラー)」を公開
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000032228.html

 

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