Vuforia、AWE2017においてProjectChalkおよびModelTargetsを発表
2017年5月31日、米サンタクララで開催された世界最大のAR+VRイベントAWE (Augmented World Expo) において、Vuforia®代表ジェイ・ライト氏は、既存の3Dモデル、デジタルアイウェアVUZIX®サポート、そしてProject Chalkと呼ばれる新しいリモートプレゼンス機能を使用して、オブジェクトの検出・トラッキングが可能な新機能を提供するModel Targetsを発表した。
Vuforia Project Chalkとは、通話先に対して物理的な環境にデジタル的注釈を付け加えることを可能とし、ビデオ通話に新次元のインタラクティビティを付加する機能。遠隔地の通話先に対して、こちら側からガイダンスを提供することが可能となるため、同じ物理的空間にいるのと同様の効果を結果として得ることが可能となる。
Project Chalkは、iOS、Android、UWPなど既存のVuforiaアプリケーションに組み込みが可能で、2017年秋には単独アプリケーションとして各アプリストアで公開予定とのこと。
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Vuforia Model Targetsは、Vuforiaオブジェクト認識の最新技術であり、既存3Dモデルをベースとするオブジェクトの検出とトラッキングが可能となる。また、産業機器や車両から、玩具や家電に至るまで、あらゆるアイテムに対してModel Targetsの生成ができる。
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同時にVuforiaは、企業向けスマートグラスVuzix M300へのサポートを発表した。Vuzix M300は、ユーザーに既存ワークフローの改善と産業・医療・小売・サプライチェーン・リモートヘルプデスクなどでの利用に際し新しい機会を提供するパーソナルディスプレイとウェアラブルPC端末で、このデバイスへの対応で、企業向けARソリューションの開発において新しい選択肢をVuforiaから提供することを目指す。
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現在もっとも多くのアプリに採用されているARエンジンのひとつであるVuforiaが、エンタメだけでなく企業分野向けにまたひとつ大きく舵を切った感のあるニュースともいえる。
今後、ARが広く一般に浸透するか否かは、人々のライフスタイルの中でいかに活用していくかにかかっていると言えるだろう。ますます激化するAR・VR・MRの動きに引き続き注目していきたい。
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(Cole!Cole!管理人S)