来年はメタバースしてみようか。

2022/10/28(金)

メタバースって結局のところどうなんでしょうか?

メタバースって言葉が最初に使われたのは、1992年 ニール・スティーヴンスンさんが『スノークラッシュ(Snow Crash)』というSF小説の中で使ったの最初らしい。まだiPhoneなんてない時代。Windows95が発売される3年前、AppleがMacintosh LC IIとかを発売してた頃。その時代にすでに、ゴーグルとイヤホンをつけてメタバース仮想世界にアバターとして行動するっていう発想がすごい。

snow_crash

それから10年後の2002年に「Second Life」が誕生。

secondlife

そしてそこからさらに約20年後にメタバースという言葉が再燃。マーク・ザッカーバーグが社名をMeta社に変え、「Horizon Worlds」を展開したり。

horizon-worlds

米津玄師がフォートナイトでバーチャルイベントを開催したり、

FORTNITE

 

マイクロソフトも「Mesh」を発表したりでなんやかやでワサワサと広がりを見せている。。。

mesh

ようには見えるけど、でも実際はどうなんだろう?

ここまでメタバースっていう言葉が騒がれる前からVRの世界では、コアな民が増えてきていて、VRの世界でずっと過ごし、そのまま眠る友達同士でVRの世界の中で一緒に眠る「VR睡眠」っていう文化まで生まれて来ていて、VR民達はメタバースって言葉とは関係なく、着実にコア層を増やしていた。

vrsleep

2009年に刊行されたソードアートオンラインは、2022年にVRMMORPG「ソードアート・オンライン」サービス開始を舞台にしている物語だが、その2022年ももう終わろうとしていて、下半身のないマンガのようなアバター同士で会議する程度。

horizon-worlds1

フィクションの世界ではもうちょっと未来の年数は遠くに設定しておかないと現実はそんなに早くついてこないと思う。

特に仮想現実ARがブームになったときも、「もうこれからはARだ!」「ARで生活が一変する!」的勢いを見せていたが、ARがブームになる前からARを研究していた私たちにとっては、当時世間で騒がれているARの精度の低さに嘆いていた。商品パッケージ認識して人気キャラが表示される程度のエンタメARが世の中のブームになっていて、「ITの無駄遣いだな~」って嘆いたのを思い出す。その後ARも徐々に進化してきてオクルージョンができるようになってきてようやく仮想現実も現実味を増してきたなと思うが、それでもまだまだまだまだまだまだARの実利用は難しい気がしている。

メタバースも同じで、これからもっと軽くもっと安くもっと高性能でもっとバッテリーの持ちがいいヘッドマウントディスプレイが出てこないと現実味を増さない気がしている。

2023年には、AppleもARVRヘッドマウントディスプレイを出すような噂を聞いているが、これでまたメタバースが話題にはなるとは思う。でも本当のメタバースが世間で利用されるにはあと5年以上はかかるんじゃないかなと思う。(まずバッテリー問題をなんとかしないと)

とはいえ、いずれはメタバースが世の中(社会)の中で二重化して存在する時代は確かに来ると思う。

無駄にお洒落で豪華なオフィスは、もうメタバース内だけに設置して、現実空間に高い事務所を持つ必要もなくなってくるかと思うし、東京に集中する必要もないと思う。

常時リモートワークの社員も今後もっと増えてきて、メタバース内のオフィスに出勤し、仕事をし、会議も雑談もその中で繰り広げる。面接だってアバターの姿のままで受ける。学校もメタバース内に設立する。容姿による差別やいじめなんてなくなる。なんならメタバース内で結婚ということも認められる時代がくるのかもしれない。現実世界では、田舎の家でノビノビと独身生活を送っていても、メタバース内では都会の超お洒落な事務所に勤務し、メタバース内の妻と綺麗な景色の一軒家に暮らしているというような。。。

今後、メタバース内の法律やメタバース内での監獄とか、現実世界では普通に暮らしていてもメタバース内で問題行動をとってしまって、その世界に行くと囚人扱いになっているとか。でも現実世界だけでは、刺激がないからそれでもメタバース内に戻ってくる。

そういった現実世界と仮想世界の二重社会の中で生活をしていく世の中が来るかもしれない。。。

ただ、少なくとも2023年では、対して何も変わらないと思う。

下手すると「もうメタバースは飽きた」とかいう人も出てくるかもしれない。

ARのときもそうだったけど、不成熟な技術を中途半端な形で広めてしまって、「もうARは飽きた」的な状況にならなければいいんだけども。

弊社も色々とARをやってきたんですよ。
かなりの数のプロモーション案件をやってきましたね。
京都駅のARプラットフォームアプリとか結構な人気でした。

世の中、言葉が優先して流行し、まだまだ本当の技術が追い付いていないITが変に吹聴される傾向がある。そういう風にはなってほしくないなと思います。

で、

それでもとりあえずメタバースやってみたいとか、メタバースを使ったイベントや企画をしたいって方は、是非ご相談ください。

メタバースといえば、すごい製作費がかかりそうなイメージですが、やりかたさえ工夫すれば以外と安く試せますよ。無償のメタバースプラットフォームなんてのもありますし、3DCG空間もそれなりに綺麗なものが既成品として安価に売られていたりしますので、比較的低予算でもメタバース企画を実現できますよ。

まずは、CNS R&Dグループにご相談ください!

メタバースにも、3DCG制作にも強いスタッフがお手伝いさせていただきます!

AI、iOS、Android、Windowsアプリ、Webシステム開発は、CNS R&D (cnsrd.jp)へご相談ください。

 

編集者O